【名建築で昼食を 大阪編】エピソード4「日本銀行大阪支店旧館&大阪ガスビルディング」のロケ地

番組概要

「名建築で昼食を 大阪編」は、建築、旅、暮らしなどを題材に独自の世界観で多数執筆している人気作家・甲斐みのりの著書を原案としたドラマシリーズの続編です。今回は大阪の名建築を舞台に、美しい建物とそこで味わえる絶品ランチが融合した、新しい形の旅番組のようなドラマが展開されます。このドラマを通して大阪の知られざる魅力や歴史的な建造物を、新しい視点から見ることができるでしょう。

日本銀行大阪支店旧館

日本銀行大阪支店旧館は明治時代に建てられた歴史的建造物であり、日本の近代建築を代表する作品の一つです。堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島に位置し、その重厚な外観と洗練された内装は当時の日本の経済力と文化の高さを象徴しています。

設計は東京駅や中央駅舎などを手掛けた辰野金吾が担当しており、彼の代表作の一つとして知られています。デザインはベルギー国立銀行などをモデルにした古典主義の流れを汲んでおり、重厚な石造りの外観が特徴です。

建物の内部は間仕切りも柱もない広大な空間が広がっており、当時の大空間設計の技術の高さを示しています。長年にわたり大切に保存されてきたこの建物は国の重要文化財に指定されており、歴史的価値の高い建物として評価されています。

建築情報
  • 大阪市北区中之島2-1-45
  • 大阪メトロ御堂筋線、京阪本線「淀屋橋駅」より徒歩2分、京阪本線「大江橋駅」からすぐ
水都大阪チャンネル Aqua Metropolis Osaka ch

大阪ガスビルディング

大阪ガスビルディングは昭和初期に建てられた歴史的建造物であり、日本の近代建築を代表する作品の一つです。御堂筋に面したその重厚な外観と内部の洗練された空間は、当時の大阪の経済力と文化の高さを象徴しています。

設計は戦前の建築界に一時代を築いた安井武雄氏によるもので、大阪では「大阪倶楽部」や「高麗橋野村ビル」などの名作も手掛けています。ガスビルの設計で安井氏は「自由様式」という独自の作風を確立しました。これは建物の用途と構造に基づいた、機能美を追求した建築様式です。

1階と2階の外壁は勿来(なこそ)産黒御影石と稲田産白御影石貼り、上部は白色のタイル貼りで、巨大な客船を思わせるような重厚な外観が特徴です。ガス会社の本社ビルとして設計されたため各室は効率的なレイアウトになっており、機能性と美しさを両立させています。

ガスビル食堂

大阪ガスビルディングの開業と同時に誕生し、長年愛されてきた老舗の洋食店です。創業当時、最新ガス厨房器具を備え、東京の帝国ホテルからシェフを招いての西洋レストランとして話題を呼びました。大阪ガスのシンボルフラワーであるすずらんをデザインした食器が使用されており、レトロな雰囲気を味わえます。ランチでは日替わりランチ、ハヤシライス、カレーライス、ハンバーグ、ムーサカなど定番の洋食メニューが楽しめます。

建築情報
  • 大阪市中央区平野町4-1-2
  • 大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋駅」から徒歩5分
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