「アジアのベストレストラン50」に選出されたタイのレストラン

「アジアのベストレストラン50」は、英国のウィリアム・リード社が主催する国際的なレストランアワードで、アジア各地のトップレストランを専門家の投票により選出するランキングです。審査員はシェフ、レストランオーナー、グルメ評論家、世界を旅する美食家などで構成され、料理の革新性、味、サービス、雰囲気、地域との関係性などが評価基準となっています。

旅行者にとってこのランキングは単なる“おいしい店”を超えた、その土地の文化や哲学を体験できる特別な食の目的地を知るガイドとなります。多くのレストランでは地元食材や伝統技法を取り入れ、五感を通してその国や地域を味わえる工夫が凝らされています。旅先で一度は訪れてみたい“食の聖地”を選ぶ際、このランキングは非常に信頼性の高い指標といえるでしょう。

今回は最新のランキングに入ったバンコクなどタイのレストランをご紹介します。

1位:ガガン(Gaggan)(バンコク)

シェフのガガン・アナンド氏が率いる「ガガン」はプログレッシブ・インディアン・キュイジーヌを提供するレストランです。伝統的なインド料理にフレンチ、タイ、日本の要素を融合させ、20品以上のコースメニューを展開しています。料理のプレゼンテーションは色鮮やかで、食感の組み合わせも独創的です。店内はネオンライトや高い天井が特徴的で、活気ある雰囲気を醸し出しています。

6位:ヌサラ(Nusara)(バンコク)

シェフのティティッド・タサナカジョン氏が手掛ける「ヌサラ」は伝統的なタイ料理を現代的に再解釈したメニューを提供しています。​シェフの祖母から受け継いだレシピを基に、洗練された料理を展開。​店内はエレガントな雰囲気で、特別な食事体験を演出しています。

11位:スーン(Sorn)(バンコク)

シェフのスパクソーン・ジョンシリ氏が率いる「スーン」は南タイ料理を専門とするレストランです。​地元の食材を活かし、伝統的な調理法で提供される料理は豊かな風味と深い味わいが特徴です。​歴史ある邸宅を改装した店内は温かみのある雰囲気を提供しています。

12位:レ・ドゥ(Le Du)(バンコク)

シェフのティティッド・タサナカジョン氏が手掛ける「レ・ドゥ」はタイの季節の食材を活かしたモダンなタイ料理を提供しています。​店名はタイ語で「季節」を意味し、旬の食材を重視したメニュー構成が特徴です。​洗練されたプレゼンテーションと独創的な料理で、多くの食通を魅了しています。

13位:ポトン(Potong)(バンコク)

シェフのピチャヤ・スントーンヤナキジ氏が率いる「ポトン」は、タイと中国の要素を融合させた革新的な料理を提供するレストランです。​120年以上の歴史を持つ建物を改装した店内で、伝統と現代性が調和した食事体験を楽しめます。

29位:サムラブ・サムラブ・タイ(Samrub Samrub Thai)(バンコク)

シェフのプリン・ポルサック氏が手掛ける「サムラブ・サムラブ・タイ」は伝統的なタイ料理を再現しつつ、地域の特色を活かしたメニューを提供しています。​地元の食材と失われつつあるレシピを復活させ、タイ料理の多様性と奥深さを伝えています。

44位:バーン・テパ(Baan Tepa)(バンコク)

シェフのチュダリー・“タム”・デバカム氏が手掛ける「バーン・テパ」は地元の食材とタイの生物多様性を重視した創造的な料理を提供しています。​オープンキッチンのダイニングルーム、シェフズテーブル、オーガニックガーデンを備え、訪問者に特別な体験を提供しています。