映画【ぶぶ漬けどうどす】京都のロケ地・スポット

作品概要

映画「ぶぶ漬けどうどす」は、2025年6月6日に公開された日本映画で、監督は冨永昌敬、主演は深川麻衣が務めています。企画・脚本はアサダアツシが手がけ、構想に7年を費やしたオリジナル脚本に基づいています。

物語の主人公は東京から京都の老舗扇子店に嫁いできたフリーライターの澁澤まどか(深川麻衣)。京都の歴史や街並みをこよなく愛し、老舗の暮らしぶりをコミックエッセイにしようと意気込みます。しかし、本音と建前を使い分ける京都ならではの文化を理解できず、義実家や街の女将さんたちの怒りを買ってしまうことに。猛省したまどかは、京都の「正しき伝道師」になろうと奮闘しますが、事態は街全体を巻き込む大騒動へと発展していきます。

タイトルの「ぶぶ漬けどうどす」とはお茶漬けのことで、京都では「そろそろお帰りください」という遠回しな挨拶として知られる「ぶぶ漬け伝説」がモチーフとなっています。この映画は京都の「本音と建前」という独特の文化をユーモラスかつシニカルに描いたコメディです。京都の奥深い人間関係や、ヨソ者と京都人の攻防が面白おかしく展開され、観客を「京都沼」へと誘います。

※撮影シーンの情報は「京都市メディア支援センター」から引用

京扇子 大西常商店

京都市下京区に位置する「京扇子 大西常商店」は大正2年(1913年)創業の京扇子の老舗です。単に扇子の製造・販売を行うだけでなく、「扇子の文化を百年先に繋ぐ」ことを社是としており、扇子を通して日本の伝統文化に触れることができる様々な取り組みを行っています。

店舗は築約150年の歴史的風致形成建造物に指定された京町家。風情ある空間で、扇子の美しさに触れることができます。希望すれば京町家の見学も可能です。

撮影シーン

主人公・澁澤まどか(深川麻衣)が嫁いだ、姑の環(室井滋)と舅の達雄(松尾貴史)が営む老舗扇子店

ふく吉

京都市上京区中立売通黒門東入役人町にある「ふく吉」は完全予約制の鮨と日本料理のお店です。100年以上の歴史を持つ日本料理「つる家」や「鮨処 平野」で修業を積んだ料理人が、四季折々の素材を活かした鮨と一品料理を提供しています。

築120年以上の歴史ある京町家をリノベーションした趣のある空間で、落ち着いた雰囲気の中で食事が楽しめます。店内は漆喰壁に蓮の葉を模した装飾が施されるなど、細部までこだわりが感じられます。昼の営業と夜の営業があり、どちらもコース料理が中心で、おまかせの鮨コースなどが提供されています。お酒の品揃えも豊富で、日本酒だけでなく日本茶や台湾茶、和紅茶なども用意されており、様々な飲み物と共に料理を堪能できます。

撮影シーン

老舗扇子店の主人・達雄が常連の寿司屋。 京都の赤裸々を描いたまどかのファンだった京都美大の教授・中村せんせ(若葉竜也)との会話シーンなど。

さらさ西陣

京都市北区に位置する「さらさ西陣」は築90年を超える元銭湯「旧藤の森温泉」をリノベーションして生まれた、レトロで個性的なカフェです。その独特の空間は訪れる人々を魅了し、多くのメディアでも紹介されています。

店内に一歩足を踏み入れると、鮮やかな「和製マジョリカタイル」が壁一面に広がり、高い格天井や男湯と女湯を仕切っていた壁など銭湯時代の名残がそこかしこに見られます。まるでタイムスリップしたかのようなノスタルジックな雰囲気が最大の魅力です。建物自体も京都市の登録有形文化財に指定されています。

撮影シーン

まどかが取材に訪れるオシャレカフェ

たん熊北店本店

京料理「たん熊北店本店」は京都市中京区西木屋町通四条上ル紙屋町に位置する、昭和3年(1928年)創業の老舗京料理店です。高瀬川沿いに佇む静謐な空間で、四季折々の旬の食材を活かした伝統的な京料理を味わうことができます。

茶の湯の精神に基づいた「一期一会」のおもてなしを大切にしており、器の一つ一つ、盛り付けの一箸一箸にまで、日本の美意識と季節の風趣が凝らされています。谷崎潤一郎をはじめとする文人墨客にも愛されてきた歴史を持ち、その格式と伝統は今もなお受け継がれています。

名物料理には、すっぽんの「丸鍋」や聖護院蕪と季節の魚を蒸し上げた「蕪蒸し」などがあります。旬の素材を活かした会席料理は昼夜ともに提供されており、京の四季を目と舌で楽しむことができます。

撮影シーン

竹田梓(片岡礼子)が女将を務める老舗・割烹料理店。 東京出身のまどかが京都の赤裸々な姿を描く漫画の題材として取材に訪れるシーンなど。