【朗報】香港トランジット48時間まで出国税が無料に!旅の途中で立ち寄りたくなる街、香港へ

2025年6月、香港政府が航空旅客離陸税(APDT)の適用除外を“48時間以内の乗り継ぎ客”にも拡大するという制度変更を発表しました。これにより、今まで“素通り”していた旅行者も、「せっかくなら香港で1泊してから次へ行こう」と思える環境が整いました。

海外旅行の経由地としても人気の高い香港ですが、今回の変更で「乗り継ぎのついで観光」が本格的にお得になります。以下では、この制度の内容、背景、旅行者へのメリット、活用例までを詳しく紹介します。

そもそも「航空旅客離陸税」とは?

香港では出国時、1人あたり120香港ドル(約2,500円)の「航空旅客離陸税(Air Passenger Departure Tax, APDT)」が課されます。これは1994年から続いている制度で、香港国際空港を利用するすべての乗客が対象です。

ただし、24時間以内に別の便に乗り継ぐ旅客は対象外という規定があり、短時間のトランジットにはかかっていませんでした。

新制度のポイント:48時間以内のトランジットも“免税”

これまでは「24時間以内の乗り継ぎ」しか適用されなかった免除が、今回の制度変更で「48時間以内の乗り継ぎ旅客」にも拡大されます。

適用条件

  • 香港国際空港を出発する国際線航空券を持っていること
  • 香港到着から48時間以内に次の便に搭乗すること
  • 往復の航空券、または複数都市を巡る旅程でもOK(LCC含む)
  • 香港に入国・滞在しても問題なし(ただし乗り継ぎであることが前提)

この制度変更は、2025年6月1日以降に購入された航空券が対象になる見込みです(※航空会社によって自動的に反映されるかは確認が必要)。

背景:香港政府の狙いと今後の影響

この政策変更の背景には、香港政府が掲げる「トランジットハブ強化政策」があります。2024年以降、香港はコロナ禍からの観光回復を本格化させ、乗り継ぎ客を増やすことで、再びアジアのゲートウェイとしての存在感を取り戻そうとしています。

特に競合するシンガポールやソウル(仁川)がすでに類似の制度で旅行者を取り込んでいる中、「1泊滞在でも免税」というインセンティブは乗り継ぎの選択肢を香港に戻す強力な施策といえます。

旅行者にとってのメリットは?

この制度によって、旅のスタイルが大きく広がります。

経由地として香港に“1泊2日”滞在できる

これまでは無理に24時間以内で移動しないと出国税が発生していましたが、48時間あれば夜景、グルメ、街歩きも十分に楽しめます。

LCCやマルチキャリア旅程でも使える

香港エクスプレスやキャセイ、ZIPAIRなどの航空券を組み合わせても、条件を満たせば免税対象に。航空券の価格が下がる上に、観光もできるという一石二鳥。

長距離便の中継地点としての活用

欧州行きや東南アジア方面の旅で、香港を経由地にすることが実用的かつ“ちょっと楽しい選択肢”になります。

具体的な使い方:こんな旅程が可能に!

例1:東南アジアへの途中で「香港ステイ」

【行程】東京 → 香港(1泊)→ ホーチミン

【特典】香港では点心ランチ、夜景、朝に黄大仙を観光してから次のフライトへ

例2:欧州からの帰路に“香港観光デトックス”

【行程】ロンドン → 香港(48時間滞在)→ 関西空港

【特典】機内疲れを香港でリセット。飲茶とスパで時差ボケ解消

注意点と事前確認すべきこと

  • 航空券購入時に乗り継ぎ時間(香港滞在時間)が48時間以内か要確認
  • 航空会社によっては出国税が自動計上されることがあるため、後日払い戻し申請が必要な場合もあります
  • トランジットビザは不要ですが、パスポート残存期間に注意

まとめ:いま香港を“経由”するのが賢い旅の新常識

香港は、ただの「経由地」から「もうひとつの旅先」へ。今回の制度変更で、48時間以内であれば気軽に立ち寄ることができ、しかも税金の負担なし。観光、グルメ、街歩きまで詰め込めば、世界有数の“濃密なトランジット体験”が待っています。

2025年の夏旅、香港を「経由して損なし」の都市に。旅慣れたあなたほど、この制度のメリットを最大限に活かせるはずです。