映画【国宝】滋賀のロケ地・スポット

作品概要

映画「国宝」は吉沢亮さんが主演を務める、歌舞伎の世界を舞台にした壮大な作品です。監督は李相日、脚本は奥寺佐渡子が手掛けます。原作は川口松太郎の同名小説『国宝』です。

物語の主人公は梨園の家に生まれながらも、歌舞伎に背を向けやくざの世界に身を置いていた青年・中村喜久雄(吉沢亮)。あるきっかけで歌舞伎の世界に足を踏み入れ、やがてその才能を開花させていく波乱の人生が描かれます。歌舞伎界の厳しいしきたりや人間模様、そして喜久雄自身の過去が複雑に絡み合い、芸の道に命を捧げる男の生き様が描かれます。

共演には喜久雄の兄弟弟子である歌舞伎役者・中村立志役に横浜流星さんが決定しており、吉沢亮さんと横浜流星さんの共演は、大きな注目を集めています。

※撮影シーンの情報は「滋賀ロケーションオフィス」から引用

びわ湖大津館

滋賀県大津市の琵琶湖畔に位置する「びわ湖大津館」は1934年(昭和9年)に「琵琶湖ホテル」として開業した歴史ある建物です。かつては「湖国の迎賓館」として国内外の賓客をもてなし、ヘレン・ケラーや石原裕次郎、美空ひばり、三島由紀夫といった著名人も宿泊した由緒正しい国際観光ホテルでした。

鉄筋コンクリート造りでありながら、桃山様式と呼ばれる和風の外観と洋風の内装が融合した独特の建築様式が特徴です。歌舞伎座(東京)などを手がけた岡田建築事務所が設計し、その芸術性の高さから2000年には大津市指定有形文化財に、2007年には経済産業省の近代産業遺産群に認定されています。館内には当時の面影を残す重厚なロビーやエレベーターなどがあり、建物自体が見どころです。

琵琶湖のほとりに建っており、館内のレストランやショップ、多目的ホール、そして隣接するイングリッシュガーデンからは琵琶湖の雄大な景色を一望できます。特に琵琶湖を望むフレンチレストラン「ベル・ヴァン・ブルージュ」は、美しい景色と共に食事を楽しめる人気のスポットです。

撮影シーン

外観が歌舞伎座の雰囲気に近いということもありロケ地に採用され、「日乃本座」(歌舞伎劇場)の外観やロビー稽古のシーンが撮影されました。

滋賀県立総合病院

滋賀県立総合病院は滋賀県守山市に位置する、県内の中核を担う総合病院です。1970年に開設され、「命と健康を守り、県民に信頼される病院」を基本理念としています。

ここは高度急性期医療、専門医療、そして地域の政策医療を積極的に展開しています。特に、がん、心臓疾患、脳血管疾患といった三大生活習慣病や、認知症に関する高度で専門的な医療に力を入れています。

2025年1月1日からは滋賀県立小児保健医療センター(100床)と統合し、病床数は合計635床となりました。これにより、子どもから大人まで、より充実した高度専門医療が提供されます。

撮影シーン

改修工事のために閉鎖中だった病棟を貸し切って撮影が行われ、喜久雄(吉沢亮)、俊介(横浜流星)、春江(高畑充希)らが登場するシーンが撮影されました。