「名建築で昼食を 大阪編」は、建築、旅、暮らしなどを題材に独自の世界観で多数執筆している人気作家・甲斐みのりの著書を原案としたドラマシリーズの続編です。今回は大阪の名建築を舞台に、美しい建物とそこで味わえる絶品ランチが融合した、新しい形の旅番組のようなドラマが展開されます。このドラマを通して大阪の知られざる魅力や歴史的な建造物を、新しい視点から見ることができるでしょう。
大阪市中央公会堂
大阪市中央公会堂は大阪市北区中之島にある、ネオルネサンス様式を基調とした荘厳な建物です。1918年(大正7年)に完成し、以来、大阪の文化・芸術の中心地として数多くのイベントが開催されてきました。
建物の外観は対称性や装飾が特徴的なネオルネサンス様式を採用しています。大規模なドームやコリント式柱など、重厚で華麗な印象を与えます。外壁はレンガ造で耐久性と美しさを両立させています。大ホールは高い天井と豪華な装飾が施されており、コンサートや講演会などに最適な空間です。
長年の使用により老朽化が進んでいたため、1999年から3年半の歳月をかけて大規模な保存・再生工事が行われました。2002年には国の重要文化財に指定され、その歴史的・文化的価値が認められています。
- 大阪市北区中之島1丁目1番27号
- 各線「淀屋橋駅」から徒歩5分
大阪府立中之島図書館
大阪府立中之島図書館は大阪市北区中之島にある明治時代に建てられた歴史ある図書館です。その荘厳な外観と内部の美しい空間は多くの来館者を魅了し続けています。建築視点から見ると、この図書館は日本のルネサンス様式建築の傑作の一つとして評価されています。
建物の外観は対称性や装飾が特徴的なルネサンス様式を採用しています。コリント式円柱や三角屋根など、重厚で華麗な印象を与えます。内部空間はバロック様式を取り入れており、ダイナミックな空間が広がっています。特に中央ホールのドームと大階段は圧巻です。
明治時代に建てられた中之島図書館は日本の近代建築の黎明期を代表する建物の一つです。当時の住友吉左衛門氏の寄付によって建設されたという点も特筆すべきです。