ドラマ「ゲキカラドウ シーズン2」は主人公・猿川健太（桐山照史）が東京の営業促進部で新たな取引先との商談を成功させるため、激辛料理に挑むグルメ・ビジネスドラマです。実在する激辛料理店を巡り、その辛さと向き合うことで仕事のヒントや活力を得ていきます。個性豊かな共演者たちと共に、前作を超える激辛道が描かれています。
ちりとり鍋
ちりとり鍋とは浅く平たい四角い鍋を用いて、肉やホルモン、野菜などを甘辛いタレで煮込む大阪発祥の鍋料理です。ちりとり鍋の名前はその独特な形状の鍋が掃除道具の「ちりとり」に似ていることに由来します。見た目のインパクトから食欲をそそり、複数の具材を一度に楽しめるのが魅力です。家庭でも手軽に作れるため、大阪では日常的に親しまれています。多くの具材から出る旨味と甘辛いタレが一体となり、食欲を掻き立てる奥深い味わいが特徴です。
ちりとり鍋は昭和40年代頃に大阪市生野区で誕生したと言われています。当初は在日コリアンが多く暮らす地域で、ホルモンを美味しく食べるための工夫として生まれました。ホルモンは当時、安価な食材であったが、独特の臭みがあったため、濃い味付けで煮込むことで食べやすくする知恵が凝らされました。また、浅い鍋を使うことで、火の通りを均一にし、短時間で調理できる利点がありました。その後、大阪を中心に広がり、今では全国各地の居酒屋や専門店でも提供されるようになりました。
ちりとり鍋の大きな魅力はその自由度の高さにあります。具材には、ホルモンや豚バラ肉、もやし、ニラ、キャベツなど様々なものが使われます。特にキャベツは煮込むことで甘みが増し、全体の味を引き立てる重要な役割を果たします。食べ進めるうちに肉や野菜から出た旨みがタレに溶け込み、味に深みが増します。〆にはうどんやラーメンを入れて煮込んだり、ご飯を加えて雑炊にしたりするのが定番でした。残ったスープと具材を最後まで余すことなく楽しめる点が、ちりとり鍋の醍醐味です。
